中小企業診断士試験にストレートで合格できるのはわずか4%。
こう考えると、割合、狭き門だということがわかるでしょう。
そんな中小企業診断士試験に挑戦するのであれば、効率的に勉強しなければいけません。
しかし社会人になってからの勉強というのは、学生時代に培ってきた方法をついつい踏襲してしまうもの。
時には間違った方法に進んでしまうこともあります。
そうならないために、本記事では中小企業診断士試験における勉強方法についてお伝えしていきたいと思います。
この記事の目次
中小企業診断士を目指す上でありがちな勉強法の間違い
中小企業診断士試験には、他の資格試験とは異なる特徴があります。
その特徴を把握しておかなければ、勉強が間違った方向に進んでしまうことも。
まず、ありがちな間違いについてチェックしておきましょう。
一次試験が終わってから初めて二次試験の問題をみる
多くの方が、一次試験を終えてから二次試験の問題を勉強し始めます。
しかしこれは大きな間違いです。
そもそも二次試験は、一次試験の勉強で身につけた知識を論理的に整理するもの。
一次試験で問われるような知識が身についていなければ、二次試験での合格はあり得ません。
ですから一次試験が終わってから二次試験の勉強を始めたのでは、正直遅いのです。
一次試験の対策だけでなく、その先にある二次試験を見通して、理解を深めていくような勉強をしなければなりません。
暗記のゴリ押しですすめる
一次試験はマークシート方式なので、最悪の場合、暗記でも合格することができます。
ですが上でも述べたとおり、二次試験では一次試験の知識を活かした論述が必須となっています。
論理的思考が求められるのです。
暗記だけでは二次試験に対応することができません。
中小企業診断士一次試験の効率的な勉強法
一次試験は勉強の時間さえ確保できれば合格が可能ですが二次試験は勉強量だけでは合格できません。
では、どのように勉強すれば最も効率的なのでしょうか。
満点ではなく合格点を取るための勉強をする
中小企業診断士試験では、40点以下の科目なしで平均60点以上が取れれば合格できます。
つまり40点分は捨てても問題なく満点を取る必要がないのです。
得意な科目や好きな科目は勉強が進むので必要以上にやり込んでしまうこともあると思いますが、合格率を上げるためには、80点を90点にするより40点を60点にすることが大切です。
そのためには過去に1〜2回しか出題されていないような論点はスルーし、頻出問題だけ完璧にこなせるようにしておくと良いでしょう。
知識を体系的に覚えることを意識する
一次試験の知識は下記の図のように、体系的に整理しておくと便利です。
これができていれば、二次試験にも役立ちます。
一次試験の知識は、二次試験に臨むための基本中の基本です。
一次試験の選択問題で、正答以外についても「間違っている理由」を説明できるくらいに知識を整理しておくと良いでしょう。
ただし、二次試験で使わない科目については丸暗記でも問題ありません。
関連記事:中小企業診断士 一次試験 勉強法
二次試験で絶対に抑えておきたい勉強法・解答法
中小企業診断士試験最大の難関は二次試験です。
二次試験は論述式なので、苦手意識を持っている方も多いと思います。
そんな二次試験をクリアするための勉強法をまとめました。
事例の中の世界から出てはいけない
二次試験の解答を作成する際、実際に自分が触れたことがある事例にひっぱられてしまうことがあります。
特に実務経験の豊富な人が、このミスに陥りがちです。
そもそも試験と現実の社会には乖離があります。
試験の模範解答で実際の会社が立て直せるわけではありません。
このことを把握していないと、設問に書かれていないストーリーを勝手に頭の中で補足してしまい、試験で求められている答えと遠ざかってしまいます。
解答の根拠は与件分に記載されているもののみ、そして事例問題で設定されていないことを判断の要因にしてはいけません。
本番までに答案の型を作り上げておく
二次試験に与えられる時間は、各事例とも80分間です。
この80分の中には答案を作り上げる時間はもちろん、与件文と設問自体の中から解答に結びつくキーワードを見つける時間も含まれます。
論述はSWOT分析で事例になる企業の現状を分析し、問題や課題を明確にする。そしてそれに対する具体的な助言を作り上げていくことになります。
80分で合格できる論述をするためには、この流れを身につけておくことは必須。
解答を作るための反復練習をしておくと有効です。
事例の中の世界からはみ出さず、上記すべてを網羅した解答を作るための反復練習が大切です。
まとめ
中小企業診断士の試験に合格するためには、約1,300時間の勉強時間が必要だと言われています。
この膨大な時間を少しでも有効なものにするためには、効率の良い勉強法を取り入れるしかありません。
間違った勉強法をしていると、大きなロスになってしまいます。
そんなロスをしないため絵にも、これから勉強を始めようと思っている方は、下記の記事よりテキストを選ぶところから始めてみてください。
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