中小企業診断士の試験を受けるためには、どのような資格が必要なのでしょうか。
また、学歴が必要かどうかといった点も気になりますよね。
今回はこの疑問にお答えするため、Facebookにて調査を実施しました。
中小企業診断士と学歴については公式のデータがないので、あくまで参考程度ではありますが、これから中小企業診断士の試験を受けようと思っている方はチェックしてみてください。
この記事の目次
中小企業診断士は高卒・中卒でも受けられる受験資格がない資格
税理士や社会保険労務士といった資格試験には、「大学卒業以上」という受験資格が設けられていますが、中小企業診断士にはそれがありません。
つまり、中小企業診断士は日本で唯一認められているコンサルタント関係の士業でありながら大学を卒業していなくても受験することが可能なのです。
最終学歴はもちろん、学生時代の偏差値なども全く試験に関係がない、まさに門戸が開かれた資格だと言えるでしょう。
「大学を出ていないけれど資格が欲しい」「ビジネスの経歴に箔をつけたい」という方にもぴったりな資格です。
Facebookで調査!中小企業診断士が多い大学ランキング
Facebookのプロフィールに「中小企業診断士」と記載のある81名の出身校を調べてみました。
母数が少ないので偏りはありますが、ひとつの目安として参考にしてください。
大学名 | 人数 |
早稲田大学 | 5 |
慶應義塾大学 | 5 |
大阪市立大学 | 4 |
京都大学 | 4 |
同志社大学 | 4 |
千葉大学 | 3 |
東京理科大学 | 3 |
中京大学 | 3 |
明治大学 | 2 |
琉球大学 | 2 |
神戸大学 | 2 |
法政大学 | 2 |
静岡大学 | 2 |
関西大学 | 2 |
東北大学 | 2 |
立教大学 | 2 |
首都大学東京 | 2 |
立命館大学 | 2 |
青山学院大学 | 2 |
滋賀県立瀬田工業高校 | 2 |
九州大学 | 1 |
中央大学 | 1 |
高千穂大学 | 1 |
専修大学 | 1 |
埼玉大学 | 1 |
東洋大学 | 1 |
兵庫県立大学 | 1 |
学習院大学 | 1 |
成蹊大学 | 1 |
福井大学 | 1 |
東京工業大学 | 1 |
創価大学 | 1 |
山口大学 | 1 |
大阪教育大学 | 1 |
大阪大学 | 1 |
名古屋大学 | 1 |
滋賀大学 | 1 |
大阪外国語大学 | 1 |
成城大学 | 1 |
宇都宮大学 | 1 |
甲南大学 | 1 |
大阪産業大学 | 1 |
関西学院大学 | 1 |
神戸市立工業高校 | 1 |
埼玉県越谷高校 | 1 |
大阪府立狭山高等学校 | 1 |
合計 | 81 |
こうしてみると、中小企業診断士の多くは偏差値が高く、高学歴と言われる大学の出身であることがわかります。
早稲田大学、慶応義塾大学が5人で1位、続いて京都大学、大阪市立大学、同志社大学と有名大学が並びます。
当然ながら有名大学に入るには学生時代の勉強が必須です。
これを経験しているか否かは、資格試験にも大きく影響します。
偏差値の高い大学を出ている人は、勉強のコツがわかっているため資格試験でも有利です。
一方で、高卒の方も5人います。
高卒は全体の約6%なので少数派ですが、誰でも受験資格がある中小企業診断士ならではの結果です。
難関大学に通う学生は在学中に中小企業診断士を目指せ
偏差値が高い大学を卒業している人、つまり効率的な勉強の方法がわかっていて、なおかつ頭の良い人は、中小企業診断士の資格も取得しやすいでしょう。
このことから、いま大学に通っている人は中小企業診断士になれる確率が高いともいえます。
中小企業診断士の試験に合格するためには約1300時間の勉強が必要だと言われています。
社会人になってからこの勉強時間を確保するのは至難の業ですが、学生の間であれば比較的時間を作りやすいでしょう。
大学生のうちに中小企業診断士の資格を取得しておけば、就職活動も有利に進めることができます。
勉強できる時間と環境があるうちに、中小企業診断士の資格を取っておくと、将来のためになるのは間違いありません。
関連記事:中小企業診断士 将来性
学歴から考えられる中小企業診断士に求められる偏差値は60くらい
なお、Facebookで中小企業診断士の出身校を調査したデータでは、早稲田大学と慶應義塾大学がトップでした。
この2校はともに偏差値67を超えており、そのほかの大学も偏差値60を超えています。
高卒でも資格を取得している人もいたので偏差値だけでは測ることができませんが、この「偏差値60以上」というのが中小企業診断士試験に合格できるかどうかのひとつの目安になるでしょう。
中小企業診断士として成功するために重要な能力
とはいえ、中小企業診断士に必要なのは試験に合格する能力ではありません。
ほかの資格でも同様ですが、いくら試験で高成績を残しても実務は全く異なるものです。
特に中小企業診断士の場合は毎年のように仕事で使う知識が変化していきます。
これに対応するためには資格取得後も勉強を続けなければなりません。
中小企業診断士に必要なのは学歴ではなく、根気強く勉強を続けられる力でしょう。
逆にいえば、学歴がなくても努力さえできていれば中小企業診断士として活躍できるということです。
地頭が悪い自覚があるのなら科目合格制度を上手く活用して中小企業診断士になろう
もし大学を出ていないことや、自分の能力に不安があるのであれば科目合格という制度を利用して中小企業診断士の試験を受けてみると良いでしょう。
これは一次試験限定の制度で、一度の試験で7科目すべて合格できなくても、3年の間にすべての科目で合格点を取れば二次試験に進むことができるというものです。
科目合格制度を上手に使うことができれば中小企業診断士になれる確率はぐっと上がります。
しかし3年の間にすべての科目で合格点を取るためには、毎年時事問題について新たなテキストで勉強し直さなければいけません。
関連記事:中小企業診断士 科目合格
上手く使うことで中小企業診断士になれる可能性が上がる良制度ですが1つだけ問題があります。
それが、中小企業診断士試験は時事問題が出題されるのでテキストを毎年購入する必要があるということです。
中小企業診断士資格取得のための通信講座には平均して5〜7万円ほど、予備校に通うのであればおよそ30万円ほどの費用がかかってしまいます。
これに加えて毎年テキストを購入しなければならないとなると、金銭的な負担が大きくなってしまいます。
そこで活用して欲しいのが「診断士ゼミナール」という通信講座です。
診断士ゼミナールは科目合格を使うことを推奨している教材で3年間最新のテキストを送ってくれます。
毎年最新のテキストを買わせようとする中小企業診断士講座が多い中で非常に良心的な教材です。
科目合格を使うつもりの人は購入を検討してみてください。
⇒診断士ゼミナールは3年間受講延長無料だけが魅力じゃない!実際に購入してTACのテキストと比較してみた
⇒予備校と通信講座のどちらを選ぶのが賢い選択なのか?テキストの内容とコスパの面から徹底比較