現代は「人生100年時代」と言われています。
それに対して多くの企業の定年は60~65歳で、年金制度にもあまり多くの期待はできません。
定年後にも嘱託として働くという方法もありますが、収入は減ってしまいます、
ですから企業で働いている方の中には、定年後の生活に不安を感じている方も多くいらっしゃるでしょう。
そんな不安を解消するために、定年退職後に中小企業診断士の資格を活用する方法をお伝えしていきます。
この記事の目次
資格を取るだけじゃ仕事は取れないのが中小企業診断士
中小企業診断士は、弁護士や税理士といったほかの士業と違い、独占業務を持たない資格です。
ですから中小企業診断士の資格を取っても、それだけでは収入に繋がりません。
「定年退職後にコンサルタントとして活動したい」と考え資格を取得したものの、そこで終わってしまうという方もいらっしゃいます。
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定年退職する前にこコネクションを作っておくべき
中小企業診断士の資格を活かすためには、コネクションが必須です。
いくら資格試験で高成績をおさめても、それだけでは仕事はきません。
企業の後ろ盾があればある程度、勝手に仕事が舞い込んでくることもあるでしょう。
しかし定年退職後に個人で中小企業診断士として仕事をするなら、これまで働いてきた中で作ったコネクションを活かすしかありません。
定年退職前に、しっかりコネクションを作っておきましょう。
定年前に取引先に顔を売る
現在働いている企業で社外との取引があるのであれば、積極的に顔を売っておきましょう。
中小企業診断士としての営業をかけてしまうと利益相反行為として企業から罰則を受けてしまう可能性がありますが、現在の仕事での関わりは、退職後の仕事にも活かされます。
退職後には改めて中小企業診断士としての仕事を始めることを伝え、培ってきたコネクションを活用しましょう。
ただし相手は企業としての取引を重視しているかもしれないので、節度を持って接するようにしてください。
中小企業診断士協会に入会
中小企業診断士協会に入会することも、コネクション作りに有効です。
中小企業診断士は同業者内で仕事を共有することも多いので、プロのコンサルタントとしてすでに働いている人とコネクションを持つことは大変重要です。
中小企業診断士協会に入会しておくとコネクションができるだけでなく、仕事をもらえる可能性もあります。
まずは副業としていくつか簡単な仕事を受け、実力をつけたあとに独立をすると、強みになります。
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定年後に活躍するためには経験を活かして専門分野を作れ
はじめに述べたとおり、中小企業診断士には独占業務がありません。
スペシャリストではなく、ゼネラリスト寄りの仕事です。
これは言い換えれば、何でもできるけど何もできないということでもあります。
財務会計の知識では税理士・公認会計士に勝てませんし、経営法務では弁護士・司法書士に勝てません。
また、経営情報システムではSEの方が専門的知識が豊富です。
このように、全ての分野において専門職に劣ってしまうのです。
中小企業診断士として活躍するためには、これら専門職と連携することが必須です。
時には他の専門職から仕事が回ってくることもあります。
そして中小企業診断士にしかわからないこととして、中小企業のトレンドを把握しておくことも大切です。
そこにさらに自分の専門分野があればベストです。
企業に勤めている時の経験を活かし、顧客である中小企業の社長が求めている情報を提供できるようになりましょう。
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